段ボールにも種類がある?それぞれの特徴や用途について

段ボールは厚みや固さなどで複数の種類に分類されます。

それぞれ強度が異なるため、用途も変わります。段ボールの種類と特徴、最適な用途についてご紹介します。

3つの構造で分類

3つの構造で分類

両面段ボール

段ボールとして最もイメージしやすいのが両面段ボールです。2枚のライナー(表面)に波型の中芯が挟まれた3層構造になっています。

片面段ボール

1枚のライナーに中芯が貼られた2層構造です。

複両面段ボール

ライナー、中芯、ライナー、中芯、ライナーという形で、複数の層ができている段ボールが複両面段ボールです。強度がありますが、その分厚みが増すのが特徴です。

厚みで分類

Aフルート

JIS規格で規定されている厚みが約5mmの段ボールです。梱包用や物流などでよく目にする段ボールの多くがAフルートに該当します。

中芯自体に厚みがあるためクッション性に優れ、積み重ねに対する強度も持っています。

Bフルート

JIS規格で規定されている厚みが約3mmの段ボールです。

Aフルートと比べて中芯が低く密度が高いので、強度があります。比較的軽量なものの運搬や内箱として使用されています。

Cフルート

JIS規格で規定されている厚みが約4mmの段ボールです。Aフルートより薄いものの中芯の段の密度が高いため、Aフルートと同等の強度があります。

Aフルートよりも省スペースとなるため、海外ではAフルートからCフルートへの移行が進んでいます。

ライナーの材質で分類

ライナーの材質で分類

Dライナー

古紙のみでできており、表面にざらつきがあります。

そのため安価ですが印刷には向いていません。

Cライナー

古紙が90%を占めているライナーで、Dライナーよりもざらつきが抑えられています。強度を求めない場面(仕切りなど)に用いられています。

Kライナー

古紙を50%含有しているライナーで、一般的な段ボールはK5ライナーが用いられています。

K7ライナーはK5よりさらに強度があり、輸出用や重い物の運搬も可能です。

薄くて強度がある段ボールは、倉庫内の有効利用が可能になります。しかし用途によってはオーバースペックとなるケースもあるため、梱包物や輸送環境、保管スペースにより最適な段ボールをお選びください。

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